ガンダム

アニメック』の元編集長、小牧雅伸氏の新刊
起動戦士ガンダムの時代
1981.2.22 アニメ新世紀宣言』。
後ろの年表に誤りがある。
1977(S52)『炎の少女キャリー』って、
『キャリー』のまちがいやろ。
1984(S59)に公開された『炎の少女チャーリー』と
混同してる。
'77『宇宙戦艦ヤマト』劇場版は
公開中にも微妙にヴァージョンアップされていった話は
興味深い。

いい話もあるので、一部抜粋させていただきます。

「よく言えばサブ・カルチャー系の先駆者で、
悪く言えば超モラトラリアム世代なのが、
第一世代なのかもしれない。
情報飢餓状態なために少しでも周辺情報を集めて
ファンジンや同人誌で発信しようとした行為と、
「まだ子供用のテレビ漫画を見ているのか」という
周囲の圧力に「いやいや、
大人の鑑賞に耐え得る作品もあるのだ」と
開き直っている行為は
実は同じものだったのだ。
我々の少し前の世代は団塊の世代である。
その差は、学生運動があったかどうかくらいに
認識している。中略
もうひとつ、団塊の世代と我々の世代の差は、
価値観を共有したか否かではなかったかと思う。
仕事と同じで、「見て覚えろ」と
後輩に指示したのが団塊の世代で、
「こうしたらできるよ」と後輩にノウハウを
教えたのが我々の世代だったのかもしれない。
団塊の世代は、優れたクリエーターとして情報を
発信した人が山のようにいるのだが、一般人として
何かを広めようとした人はあまり記憶にない。」