スタジオジブリの
フリーペーパー『熱風』8月号。
河野太郎「原子力政策はおかしなところがありますよね」
という質問をすると、答えは返ってこなくて、
その代わりに、おまえは共産党かとか、そういうやつは社民党に行けと
言われてしまう。
川上量生「社民党に行けと言われると言うことは、
民主党も自民党も原子力発電に賛成なんですか。」
河野「民主党も自民党も賛成です。自民党は半世紀も
電力会社とつるんできましたから。
国からの交付金を建設に回すときにうまいことやっちゃうとか、
電力会社から献金をもらうとか。
民主党は電力会社の労働組合に選挙でお世話になっていますから、
結局みんな賛成になる。」
略
大西健丞「福島県では新聞社とかテレビ局の人間は
線量計を持たされているんですよ。
大手の新聞社やテレビ局は30キロ圏内に入るなって
最初から言われてたので、さほど近寄ってはいません。
にもかかわらず、この線量計の記録が正しければ、
子供を庭で遊ばせられるような数値にならないって言ってて、
じゃあ、そのことを書けって言ったんですけど。」
河野「書かない?」
大西「書かないんです、みんな。科学的にどうのこうのって話で
絶対やり込められるから書けないって言うんですよね。
自分たちの線量計はそうなっているけどって。
コラムで書けよって言ったんです。記事じゃなくて
自分のブログでもいい。福島で部屋の中にこもってパソコンで
記事を書いているだけで、こんな線量が出ていて、校庭で普通に運動させられるのかと。
そういう話を記者たちは身をもって知っていながら、ずっと黙殺されていて。」
鈴木敏夫「科学的根拠となると、名のある学者を連れてこなきゃいけないって
ことでしょうかね。」
河野「でも名のある原子力の学者はみんな、
東京電力から研究費をもらってたわけですからね。」
宮崎駿「これは文明がいきついた人体実験ですよ。
誰の方策も今のところなんの根拠もあるわけじゃない。」
略
ただちに影響あるはずないんです。
これは時間のかかるものですから。
たばこより害がないと言う奴が出てたり、
もう頭にくるんです。たばこはやめろって言われたら、
その場ではやめられますからね。
じゃあ、放射線をやめろって言ったら、やめられるのかって
思います。」