松浦亜弥・・・・・・

の写真が『サイゾー』十一月号に。

ジーパンをはく中年は幸せになれない』を読んで、
何がショックかというと、二十年ほど前から
読もうと思っていた『山月記』の粗筋が書かれていたことである。
石森章太郎が『変身忍者 嵐』のマンガ版に、
この小説にインスパイアされたエピソードを描いているのだが、
そのエピソードの元ネタとして、
中島敦の『山月記』の存在を知ったのが、
朝日ソノラマのワイドコミックス『変身忍者 嵐』(絶版)を読んだ
数年後。
このマンガ版は『仮面ライダー』や『ロボット刑事』のマンガ版以上に
暗い。
テレビ版と違う展開になっていくのは当然だが、
最後に首領の血車魔神齋を追い詰めたときry
あとは読んでのお楽しみ。

山月記』であるが、奥深い話だ。
昔の友人に出会った主人公・李徴は己の姿に恥じて隠れ、
自分の最後の頼みを聴いてくれと、主人公に己の半生を
語りはじめるのである。
かつて詩人を志していた李徴は、
いいわけを作って自分の信じる道を目指さずに
見当違いの道を生きてきた。
それ故に、自分の中に飼っている獣の姿に時折
姿を変えるようになり、やがて自分でも
自分は本当は人間ではなく、獣だったのではないかと
思うようになるのだ。
そして・・・・・・。