破壊と再生

デビルマン』のラストで不動明を死なせてしまったことを後悔したサタンは
地球を再生(海辺の近くで並んで寝ているサタンと不動明)。
しかし、不安定な精神状態故に関東大地震を招いてしまう。
そこから『バイオレンスジャック』のストーリーが始まる。
閑話休題
旧世紀版のラストを見て、
デジャヴュを感じたのは
火の鳥2772・愛のコスモゾーン』に似ていたからだが、
(エンディングへ向けての展開は まったく違う)。
火の鳥』の影響も受けてるだろうというのは
旧世紀版の時から言われてたけれど、
昭和55年に公開されたこの映画との関連性は
あまり言われていない。
絶滅しかかっている地球を
救ってくれと、育児ロボット“オルガ”に
宿っている火の鳥に懇願する主人公“ゴドー”。
「そのためなら、死んでもいい」
自らの命と引き替えに地球の再生を願う。
「さよなら、素晴らしいゴドー」
火の鳥はその願いを聞き入れる。
火の鳥は、地球に惑星としての新しい 生命を与える。
その上で、ゴドーをも復活(再生)させる。
もう一度、新しい地球で新しい人生を
生きてもらうために赤ん坊の状態にして。
その彼を育てる役目を
火の鳥はオルガに与えて、
彼女を人間の女性として再生する。
赤ん坊のゴドーを抱えて、
新しい夜明けを迎えるオルガ。

この映画を庵野秀明がどういう評価しているかにも
よるなあ。